toba
27 March, 2020
大束良明ーこれまでの活動ー
Yoshiaki Otsuka
サバイバルキャンプ
私は、2020年12月とあるサバイバルキャンプに参加します。船の上で荒波や強風に揉まれながら、航海士の指導のもと参加者全員で舵を取り無人島を目指していきました。その後冷え切った体で島に着くと、暖をとるために火を起こし、食材を釣りで調達し、そして寝床用にテントを張るといった極寒サバイバルが始まりました。
自然との対峙
極寒の海に耐えながらやっとの思いで到着した島には絶景が広がっていました。島の自然は美しく澄んだ空気と青々とした山、太陽の反射でキラキラと輝く海。私は大阪育ち、こんな大自然を初めて体験しました。私は、その景色にとても興奮しました。そして、その感動は日が暮れるにつれて、気づきに変わります。
大宇宙との出会い
夕日に照らされて光り輝く海。次第に太陽が海に完全に沈み込みました。その時私たちはキャンプをしていたのですが、少しテントから離れ海の方へ行きふと見上げた先には、宇宙が立体に見えるぐらいの満点の星空。私は感動しときめきました。そして普段気にもしていなかったことに気がついたのです。宇宙はとても広く無数の星がちりばめられ宝石のように輝いている。自分はなんてちっぽけな存在なんだろう。自分が抱えている悩みなんて宇宙視点で見れば誤差にすぎない。自分が望むことなら実現するまで何度失敗したって良い。そう勇気づけられた。そんなことを思いながら砂浜に座ろうと手をついた。その時、
【撮影】iPhone11 2020/12/17 20:13
何かが手にささる
その時、何かが手にささった。痛いと思いながらスマホをポケットから取り出し、スマホのライトで手を照らすとプラスチックの破片が手に付いていた。ささった瞬間に取れていたので、真犯人はわからないが恐らく手についていたコイツが原因だと思う。
※画像はイメージです
脳裏に浮かんだ海の生物の姿
そして、海に住む生物たちの姿が脳裏を横切った。不法投棄された漁網に絡みついた魚、ストローが鼻に刺さったウミガメ、釣り糸に締め付けられたアザラシ。私は海洋プラスチックに痛みつけられたこの体験をしたことで海の生物に申し訳なさと怒りが込み上げてきた。自然が創り上げた素晴らしい地球に人類は大罪を犯している。”海からプラスチックを無くそう”そう決意した。
※画像はイメージです
力不足
私は当時、販売していたクリアアイテムを海洋プラスチックで作りたいと強く思った。しかし、当時は実現するには至らなかった。どこで製造できるのか、どのくらいの資金が必要なのか、19歳の僕には考えが至らなかった。
※画像はイメージです
間瀬さんとの出会い
そして2月25日運命の縁があった。それは三重県鳥羽市で海洋プラスチックをリサイクルする工場を立ち上げた間瀬さんである。実は、先ほどのサバイバルキャンプの航海士が間瀬さんだったのである。当時は別の仕事をしていたが事業を変更し、間瀬さんが海プラのリサイクルする工場の立ち上げをしていたのだ。そして2月下旬従業員とインターンを募集しており、私は間髪を容れず応募した。そこで、採用していただき事業に携わらせていただくことになった。私は1ヶ月間三重県鳥羽市に住み込みで働いた。肉体労働は初めてだったため初めは苦労した。日記の6日目には、「寝たのは23時過ぎでしてが疲れが溜まっていたのか、うつ伏せで寝落ちしてしまいました。朝は目覚めスッキリでした」とある笑。鳥羽の工場では、コンクリートで床を作ったり、作業場を拡張するために部屋を壊したり、日常の生活では体験できないことを沢山させていただき本当に感謝しています。
お世話になった皆さまへ
鳥羽市では、沢山の方々にお世話になりました。まだまだお世話になりますが、区切りとして、この場をお借りして、感謝の意を申し上げます。
スーツケース1つで飛び込んだ私を温かく受け入れて下さり本当にありがとうございました。ビーチクリーンやキャンプ、パーティーやカラオケ、他にも様々充実した時間を沢山すごさせていただきました。これからはお世話になりながら、恩返ししていければと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。