海の現状を知る
みなさん、突然ですがプラスチックを食べたことありますか?
多くの人は「ない」と答えるかと思います。
しかし、実は私たちは知らず知らずのうちにプラスチックを食べているのです。
1週間にしてクレジットカード1枚分(5g)、1ヶ月にしてハンガー1本分(21g)にもなります。
プラスチックは私たちが食べる食事にも、飲む水にも、吸い込む空気にも含まれています。
なので、私たちはプラスチックを知らないうちに体内に摂取しています。
あなたの体の中にも、あなたの家族の体の中にも・・・
世界中の海に流出している海洋ゴミは少なくとも毎年800万トン、多くて1,200万トンと言われております。
この800万トンという数字は東京ドームに換算すると約7個分にあたります。
つまり、毎年東京ドーム7個分のゴミが海に流れ着いているのです。
大海原に漂うプラスチックを想像してみましょう。
海洋に流れ着いたプラスチックは波に打たれ、紫外線にさらされ、少しずつ小さく砕けていきます。
そして5mm以下までの小さな破片に砕けたプラスチックがマイクロプラスチックと呼ばれるのです。
このマイクロプラスチックの厄介なところは小さく砕けていく過程でそのデコボコした表面に海中に漂う様々な汚染物質が吸着していくことです。
どんなに透明で綺麗に見える海にも水と混ざり合わない工業系・農業系の化学物質が漂っています。
この有害化学物質には、過去に製造と使用が禁止されたDDTやPCBといった体内に残留性のある有機汚染物質(POPs)が含まれています。
また、プラスチックそのものにも、すでに難燃剤や紫外線吸収剤など人体に有害な添加剤や生殖機能に影響する内分泌かく乱作用をもつ化学物質(環境ホルモン)が含まれています。
こうして、毒性の高くなったマイクロプラスチックを動物プランクトンや魚が餌と間違えて食べているのです。
では、魚が有害化学物質を含むマイクロプラスチックを食べるとどうなるのか?
プラスチックに付着した毒素が体内に侵入し、油を含む消化液に溶け出して脂肪などの組織に毒素が蓄積されます。そして蓄積された脂肪をエネルギーとして使うたびに毒素が体を巡り、繁殖や代謝、臓器(腎臓、肝臓)の働きが妨げられます。
また、その魚がより大きな魚に食べられることでマイクロプラスチックの濃度はどんどんと上がっていくことになります。
こうして生物濃縮を繰り返した魚を食べているのは誰なのか?
私たち人間ですね。
実際に東京湾で釣った64匹のイワシのうち、77%にあたる49匹のイワシの体内からマイクロプラスチックが出てきたという調査結果もあります。
今すぐにでも海の深刻な現状を変えるべきだと思いませんか?
(上記の文章はmymizu様のサイトを参照させて頂きました)